実は1年くらい前から、ANAマイルの最強クレジットカードが、
「ANA VISA ワイドゴールドカード」とANAマイラーの間で言われています。
その理由が、最大マイル付与率が1.71%になるからです。
実際にクレ活管理人が検証してみたところ、
きちんと1.71%のマイル付与率になりました!
ただ、この最大の1.71%を実現するためには3つの条件があり、
普通にクレジットカードを使っているだけでは実現できません。
今回は最大マイル付与率の1.71%にする方法を徹底解説します。
最強のANAマイラーになって、旅行を楽しみたい人は必見です!
この方法を使って、ガンガンANAマイルを貯めていきましょう!
目次
ANA VISA ワイドゴールドカードのスペック再確認
この先の話では、色々前提知識が必要になってくるので、
ANA VISA ワイドゴールドカードについて簡単に再確認しておきます。
先に結論をまとめておくと、
- 通常時のマイル付与率は1%(1,000円=10マイル)
- 貯まるポイントはワールドプレゼント
- マイル移行手数料は無料
- 年会費は通常14,000円だが、9,500円まで割引できる
- 「マイ・ペイすリボ」とは、自動でリボ払いになるサービス
ということです。
これだけ見て理解できる人は、飛ばしちゃってください。
では見ていきます。
貯まるポイント
まずはポイントについてです。
ANA VISAワイドゴールドカードは、1,000円につき1ポイント貯まります。
ポイントの種類は、「ワールドプレゼント」で、
三井住友系のクレジットカードで採用されているポイント制度です。
実際、このワイドゴールドカードも三井住友カードが発行しています。
そして、ANAマイルへの交換は、
1,000円=1ポイント=10マイルです。
つまり、1,000円=10マイルなので、マイル付与率は1%ですね。
通常はマイルに以降する際、マイル移行手数料がかかりますが、
ワイドゴールドカードの場合、この手数料が無料になります。
年会費・マイル移行手数料
マイル移行手数料はさっき書いたとおり、無料です。
年会費は、通常14,400円(税込)かかります。
ただ、以下の2つをすることで、年会費を9,550円(税込)まで割引できます。
- マイ・ペイすリボに登録し、年間1回以上利用で10,550円(税込)に
- WEB明細書サービスに登録し、年間6回以上の請求で1,000円引きに
つまり、ANA VISA ワイドゴールドは、年会費9,550円(税込)のみで持てるということです。
マイ・ペイすリボとは?
マイ・ペイすリボもよく出てくるので、一応確認しておきます。
マイ・ペイすリボとは、
ショッピング利用した支払いが自動でリボ払いになるサービスです。
つまり、1回払いにしてもリボ払いになってしまいます。
カード会社によってこういった自動リボサービスは色々な名前がありますが、
三井住友系では、「マイ・ペイすリボ」と言います。
リボ払いならやめておこう、と思う人もいるかもしれませんが、安心してください。
毎月のリボ支払額を全額払い(限度額と同じ金額)にしておけば、
毎月全額支払うことになり、金利手数料は一切かからないようにできます。
なので、実質1回払いと変わらないように使えます。
ただ、今回のマイル付与率1.71%にするためには、
マイ・ペイすリボの裏技を使う必要がありますが、それはまた後で解説します。
ANA VISA ワイドゴールドカードでマイル付与率1.71%にする3つの条件
それでは、「ANA VISA ワイドゴールドカード」で、
マイル付与率最大1.71%にする方法に移ります。
マイル付与率を最大化させるためには、下の3つをやる必要があります。
- マイ・ペイすリボでリボ払い手数料を発生させる
- 年間利用額300万円以上でV3メンバーになる
- ボーナスポイントをソラチカカード経由で交換する
順番に見ていきます。
条件1:マイ・ペイすリボでリボ払い手数料を発生させる
1つ目は、マイ・ペイすリボを使って、リボ払い手数料を発生させます。
その理由は、リボ払い手数料が発生した月はポイントが2倍になるから、です。
ポイントが2倍になる、ということは、
1,000円で2ポイント貯まるということです。
それなら、1,000円=2ポイント=20マイルになって、
マイル付与率は2%になる、と思うかもしれません。
でも、そうはなりません。
というのも、こういった増えたポイントは、「ボーナスポイント」扱いされ、
ボーナスポイントは、1ポイント=10マイルではなく、
1ポイント=3マイルの交換レートになります。
なので、リボ払いをしてポイントが2倍になった場合、
通常ポイントが、1,000円=1ポイント=10マイル、
ボーナスポイントが、1,000円=1ポイント=3マイル、となり、
1,000円=13マイル、つまりマイル付与率1.3%になります。
ただ、このボーナスポイントは1ポイント=3マイル以上で交換する方法が存在します。
それは後で解説します。
とりあえずこの1つ目で覚えておいて欲しい事は、
「リボ払い手数料を発生させ、ボーナスポイントをGETする」
ということです。
なお、マイ・ペイすリボ手数料を発生させると還元率が下がるのでは?
と思うかもしれませんが、
実質のリボ手数料は、数円~数十円程度なのでほとんど影響しません。
マイ・ペイすリボのリボ手数料をうまいこと下げる方法は、以下ページを参照です。
「マイ・ペイすリボの手数料を少なく発生させ、確実にポイントを2倍にする手順」
条件2:年間利用額300万円以上でV3メンバーになる
2つ目は、年間利用額300万円以上だと、別のボーナスポイントが付きます。
ANAのVISA/マスター系のクレジットカードは、
三井住友カード株式会社が発行しています。
三井住友カード系には、カードを使えば使うほどボーナスポイントがもらえる制度があり、
これを使うことでさらにマイルを多くGET、というわけです。
次の表を見てください。
ステージ | 条件 | ボーナスポイント | マイル付与率 |
---|---|---|---|
通常 | 前年度の年間利用額50万円未満 | なし | 1% |
V1メンバー | 前年度の年間利用額50万円以上 | 50万円利用で+100ポイント 以降10万円毎に+20ポイント |
1.06% |
V2メンバー | 前年度の年間利用額100万円以上 | 50万円利用で+150ポイント 以降10万円毎に+35ポイント |
1.09% |
V3メンバー | 前年度の年間利用額300万円以上 | 50万円利用で+300ポイント 以降10万円毎に+60ポイント |
1.18% |
前年度、となっているので、
このV1~V3メンバーになるためには、2年目以降ということになります。
これらの条件をクリアすると、「ボーナスポイント」がもらえ、
マイル付与率は表のようになります。
ただ、ここでカンの良い人は気づいたと思いますが、
増えるポイントは、「ボーナスポイント」になります。
上にも書いたとおり、ボーナスポイントは、
1ポイント=3マイルの交換レートになります。
上記表のマイル付与率はこの交換レートで計算したものです。
この2つ目で理解して欲しいのは、
「年間利用額が多いと、ボーナスポイントがもらえる」
ということです。
そして、3つ目の技を使うことで、
このボーナスポイントのマイル付与レートをさらにあげることができます!
条件1と2を組み合わせると?
3つ目に入る前に、
条件1の「マイ・ペイすリボを使ってポイント2倍」、
条件2の「年間利用額を増やしてボーナスポイントGET」、
この2つを組み合わせるとどうなるか、まとめておきます。
ステージ | マイ・ペイすリボなし | マイ・ペイすリボあり |
---|---|---|
通常 | 1% | 1.3% |
V1メンバー | 1.06% | 1.36% |
V2メンバー | 1.09% | 1.39% |
V3メンバー | 1.18% | 1.48% |
表を見るとわかりますが、
マイ・ペイすリボがある場合だと、+0.3%マイル付与率が上がります。
これは、マイ・ペイすリボを使って得たボーナスポイントが、
1ポイント=3マイル=付与率0.3%になるため、
これが単純に加算されるわけです。
V3メンバーでマイ・ペイすリボを使えば、
通常よりも0.48%分のマイルが多くもらえますが、
この0.48%は、1ポイント=3マイルで交換した場合の分となります。
では、3つ目の方法を使って、このレートをさらにアップしてみます。
条件3:ボーナスポイントをソラチカカード経由で交換する
3つ目は、ボーナスポイントをソラチカカード経由で交換します。
結論を書いておくと、この方法を使えば、
ボーナスポイントの交換レートは、「1ポイント=4.455マイル」となります。
具体的な手順は以下になります。
- 条件1、2の方法で「ボーナスポイント」をGETする
- ボーナスポイントをGポイントに交換する
- Gポイントをメトロポイントに交換する
- メトロポイントをANAマイルに交換する(ここでソラチカカードが必要)
ここの交換手順をもっと詳しく知りたい人は、
「ボーナスポイント(ワールドプレゼント)が1ポイント=4.455 ANAマイルになる仕組み詳細」を参照してください。
この交換方法を使い、ボーナスポイントを1ポイント=4.455マイルに交換すると、
最終的には、最大でマイル付与率1.71%を達成できる、というわけです。
実際にマイル付与率1.71%になるか計算してみる
ここでは、実際に細かい計算をして、マイル付与率が1.71%になるかどうか試します。
細かいのが面倒な人は、一番下のまとめだけ見ればOKです。
では、条件1+2で得られる分のマイル付与率を見直します。
まず最も簡単な方法で計算してみます。
条件1+2で得られるマイルは、0.48%分でした。
1ポイント=3マイルが、1ポイント=4.455マイルになるので、
1.485倍マイルが増えます。
なので、0.48% × 1.485 = 0.7128% マイルが増えることになり、
合計で、マイル付与率は1.7128%になります。
次に正規の方法で計算してみます。
仮に年間300万円を使ったとします。
この時、V3メンバーで、
マイ・ペイすリボをリボ払い手数料が発生するように使ったとします。
まず、通常のワールドプレゼントがいくらになるか計算してみます。
1,000円ごとに1ポイントなので、
300万円だと、3,000ポイント貯まります。
通常のワールドプレゼントは、1ポイント=10マイルになるので、
3,000ポイントは、30,000マイルになります。
続いて、ボーナスポイントのワールドプレゼントを計算します。
まず、リボ払いの分は、ポイントが2倍になるので、
単純に1,000円ごとに1ポイントがボーナスポイントになります。
300万円だと、3,000ボーナスポイントとなります。
次に、V3メンバー分のボーナスポイントを計算します。
「50万円利用で+300ポイント、以降10万円毎に+60ポイント」
なので、300ポイント+(60ポイント×25回)=1,800ポイントになります。
今回300万円利用した想定なので、
50万~300万円までの250万円差は25回分となり、上記のような計算式になります。
つまり、ボーナスポイントの合計は3,000+1,800=4,800ポイントになります。
この4,800ポイントは、上に書いたとおり、
1ポイント=4.455マイルのレートで交換されます。
4,800ボーナスポイントは、21,384 ANAマイルになります。
通常のワールドプレゼント分は、30,000 ANAマイル、
ボーナスのワールドプレゼント分は、21,384 ANAマイルでした。
合計で、51,384 ANAマイルです。
300万円使って、51,384 ANAマイルになったので、
マイル付与率を計算してみます。
51,384 ANAマイル ÷ 300万円 × 100 = 1.7128%
となりました。
やはり、「ANA VISA ワイドゴールド」のマイル付与率は、
最大1.7128%になるようです。
ちなみに、同じように計算し、
他の条件でのマイル付与率も出してみました。
ステージ | マイ・ペイすリボなし | マイ・ペイすリボあり |
---|---|---|
通常 | 1% | 1.4455% |
V1メンバー | 1.0891% | 1.5346% |
V2メンバー | 1.13365% | 1.57915% |
V3メンバー | 1.2673% | 1.7128% |
分解すると、
マイル付与率は「1%(通常分)+0.4455%(リボ分)+0.2673%(V3分)」となります。
V3+マイ・ペイすリボが良いのは当然ですが、
V2やV1メンバーでもマイル付与率1.5%を超えるので良いのがわかります。
ただ、年間利用額が低い場合だと、他のカードの方が良い場合があります。
実際に年間利用額がいくらからワイドゴールドカードが得になるのか知りたい人は、
「マイル付与率1.71%のANA VISAワイドゴールドカードは年間利用額いくらから最強なのか検証してみた」
を参考にしてみてください。
まとめ
「ANA VISA ワイドゴールド」のマイル付与率は、最大1.7128%になります。
手順は以下のとおりです。
- 毎月マイ・ペイすリボでリボ払い手数料を発生させ、ポイント2倍にする
- 年間利用額300万円以上でV3メンバーになる(2年目以降)
- 上2つで得たボーナスポイントをソラチカカード経由(ワールドプレゼント→Gポイント→メトロポイント→ANAマイル)で交換する
1番ネックなのが、年間利用額300万円以上になりますが、
たとえこれができなくても、少し上にある表のとおり、
V1メンバーでもマイル付与率は1.5%を超えます。
また、ここでは考慮していませんが、
ワイドゴールドカードになるので、
実際に搭乗した時や、毎年の継続ボーナスマイル、空港ラウンジサービスなど、
色々な特典があるので、
ANAマイラーであれば持っておいて損はありません。
ワイドゴールドカードだと、審査が心配な人もいると思いますが、
実は審査基準は、昔は30歳以上でしたが、現在は20歳以上と引下げられています。
20歳以上で継続的な収入があれば、基本的には問題なく発行されますので、
普通の社会人なら持てると思います。
(今まで、クレジットで滞納があれば別)
ANAマイルを最高効率で貯めたい人は、
「ANA VISA ワイドゴールドカード」と、「ソラチカカード」を使いこなしましょう!
それぞれの公式サイトは以下になります。
「ANA VISA ワイドゴールド」
「ソラチカカード」