9月1日、内閣府政府広報室が、
クレジットカード取引に関する調査結果を発表しました。
参考:「クレジットカード取引の安心・安全に関する世論調査」の概要

どうやら、クレジットカードの調査について内閣府が調査したのは、
これが初めてらしいです。
そしてその結果、
約6割の57.9%がクレジットカードを積極的に利用したくない
という回答でした。

それでは今回の調査について、
クレ活管理人が徹底的に分析してみたいと思います。

今回の各種メディアの報道内容は、非常に疑問!!印象操作か?

ただ、ちょっとその前に言いたいことがあります。
今回の内閣府の調査結果に関するニュースや報道ですが、
こういった感じで報道されていました。

  • 「クレジットカード、「積極利用したくない」57%」
  • 「クレジットカード、6割が利用に消極的 – 理由は?」
  • 「クレジットカード必要ない!?…約6割が利用に消極的なことが判明した」
  • 「カード決済「消極的」57%=不正使用に懸念-内閣府調査」
  • 「クレジットカードに関する調査 6割近くが利用に消極的」

一見、クレジットカードにとって悪いニュースに見えますよね?
印象を悪くしたいかのようなタイトル群です。(事実ではありますが)

でも実は今回の件、
よく分析していくと、クレジットカード業界にとっては、良いニュースなんです。

というのも、
6割もクレジットカード利用に消極的なのか、と
驚いた人も多いと思いますが、
実は、元々日本のクレジットカード利用率は2割にも満たないので、
妥当な割合だと言えるんです。

逆にクレジットカードを積極的に利用したい人が、
約4割いるということになるので、
むしろクレジットカードを利用したいという人の割合は、
高いと言えるかもしれません。

今までは日本のクレジットカード利用率が低くても、
政府は何もしてきませんでした。(多分)
だけど、今回ようやく政府がクレジットカード利用率を上げるために動き出します。
今回の調査結果を得て、
内閣府は、より一層のセキュリティー強化の法案を出すらしいので、
より安全にクレジットカードを使えるようになるということです。

クレ活管理人的には、
これはかなり良いニュースだと思いましたが、
残念ながら、各種報道では悪い部分のみ取り上げています。

どう受け取るかは記事を読んだ本人次第ではありますが、
こういう風に報道すると、
やはりほとんどの人がクレジットカードに対して悪い印象を持ちそうなのは不安です。

あまりこういったメディアの報道はそのまま受け取らず、
自分できちんと解釈してみた方が良いと思いました。

では、今回の内閣府の調査結果について分析していきます。

調査対象、時期、目的

今回の調査対象は、全国18歳以上の日本国籍を有する3,000人でした。
その内、有効回答数が1,815人なので、
正直、調査人数としてはちょっと少ないと思いました。

調査時期は、2016年の7月21日~7月31日です。
調査員による個別面接も行われたようです。
面接もやっているということなので、
調査結果の信ぴょう性は高そうです。
(ネットのアンケートだと、適当に回答する人がいるので)

調査目的は、クレジットカードの安心・安全に関する国民の意識を把握して、
今後の施策の参考にする、ということでした。

これは、今政府は2020年の東京オリンピックに向けて、
キャッシュレス化を推進しています。
そのための第一歩の調査だと思われます。

実際に政府は今回の結果を受け、
より一層のセキュリティー強化を義務づける法案を出すらしいです。

クレジットカードを積極的に利用したいと思うか?

最初の質問は、「クレジットカードを積極的に利用したいと思うか?}です。

内閣府のクレジットカード調査結果1

その結果、そう思うと答えたのは39.8%の約4割、
そう思わないと答えたのが、57.9%の約6割です。

「そう思う」と答えたのが20.3%です。これは多いです。
「どちらかといえばそう思う」の19.5%も多いです。

クレ活管理人的にはこれを見る限り、
昔に比べてクレジットカードを使いたい人が増えていると思いました。

ただ、調査対象が1,815人だけなので、
たまたまなのかもしれません。

クレジットカードを積極的に利用したいと思わない理由

次の質問は、「積極的に利用したくない約6割の人の理由は?」になります。

内閣府のクレジットカード調査結果2

これを見ると、

  • 55.4%が、クレジットカードがなくても不便を感じない
  • 41.3%が、紛失・盗難による第三者利用が怖い
  • 35.4%が、情報漏えいからの不正利用が怖い
  • 33.7%が、使い過ぎてしまう
  • 27.3%が、月々の利用金額が分からない

といった感じでした。

1つ目のクレジットカードが無くても不便を感じない、というのは、
一番疑問を感じました。

まず、お店での買物ですが、多分現金派の人は、
少なからずお金を下ろす時があると思いますが、
これを考慮していないように思います。

次に、ネットでの買物ですが、
クレ活管理人的にはクレジットカードが無いと不便すぎると思います。
現金派の人は、毎回振込や、代引きを利用してるんでしょうか?
おそらく、あまりインターネットで買物をしていないから、
こういう意見があるのだと思います。

さらに最近では、クレジットカードが無いと使えないサービスもあるので、
さすがに不便を感じない、というのは、
ちょっと無理があると思います。

なので、不便を感じない、と回答した人は、
あまりインターネットを利用していない世代なのでは?と思いました。

2つ目と3つ目の回答のセキュリティに関する懸念はわかります。
実際にそういう事件もありますし、リスクを回避したいのは当然です。
ここについては、クレジットカード会社や加盟店、国に頑張ってもらうしかありません。

4つ目と5つ目は自己管理の問題ですね。
ただ、実際クレジットカードを使う期間が浅い人は、
使い過ぎてしまう傾向があるのも事実です。
最近では、前回のブログでも紹介した「CRECO」のような、
クレジットカードをいつどこでいくら使ったかがすぐにわかるアプリもあるので、
これを活用すると良いと思います。

全体的に見ると、1つ目の回答以外は、
毎年クレジットカード協会が行っているアンケートと似たような結果でした。

ICカード決済や暗証番号の入力が安全であることの認知度

続いてセキュリティ関連の質問です。

質問は、「磁気カード決済よりICカード決済の方が安全であることや、
暗証番号の入力が安全であることを知っていたか?」です。

内閣府のクレジットカード調査結果3

これを見ると、どちらも知らない人が44.5%というのはちょっと多いと思いました。
また、わからない、という回答は、
そもそも質問の内容もわからない、ということなので、
クレジットカードの知識が無い人が多い、というのがわかります。

インターネットで買物をする際に個人用IDやパスワードを入力する方法の認知度

これは、3Dセキュアについての質問です。
インターネットで買物をしたことがある人は、わかると思いますが、
有効期限やカード番号以外に、自分で設定したパスワードを入力する必要があります。
このことについての質問です。
「インターネットで買物をする時、個人用IDやパスワードを入力する方法があることを、
知っていたか、知らないか?」


内閣府のクレジットカード調査結果4

知っているかどうか、という単純な質問ですが、
知らなかった、わからないという人が、約4割というのはちょっと多いですね。

おそらくですが、この4割の人は、
インターネットで買物をしたことのない人が多いと思われます。

個人用IDやパスワードの入力を求められた場合の対応

次の質問は、「インターネットでの買物時、クレジットカード番号や有効期限だけでなく、
個人用IDやパスワードの入力を求められた時、どのように対応しますか?」です。


内閣府のクレジットカード調査結果5

そもそも「インターネットで買物をしない」が35.9%と多いのは驚きました。
また、入力が面倒なので別の入力不要なお店に変更したり、
クレジットカード以外で買物をする、といった行動も13.1%ありました。
質問をそもそも理解していない回答の、わからない、も5.9%と多いです。

やはり、クレジットカード利用は、
クレジットカードの知識や、インターネットを利用するかどうか、
に強い関わりがあるようです。

クレジットカードの安心・安全な利用のために力を入れて欲しいこと

最後の質問は、「クレジットカードの安心・安全な利用のために、
政府にどのような力を入れて欲しいか?」です。

内閣府のクレジットカード調査結果6

色々な回答がありますが、
結局はどれも同じで「クレジットカードのセキュリティ強化」ということですね。
クレ活管理人も大賛成です。

是非、政府には今後の調査結果を踏まえて、
クレジットカードのセキュリティ面を強化していってほしいものです。

セキュリティ以外で政府に意見が言えるなら、
クレ活管理人的には、義務教育のどこかで、
クレジットカード等の金融についての授業を取り入れて欲しいです。

学校を出て社会に出ると、
クレジットカード等の金融、生命保険、投資など、
学校では習わなかったけど、人生に影響の強いものが多いです。

こういったお金の教育もしていって欲しいと思いました。
今は、学校ではやらないので、子供には親が教えていく必要があります。

まとめ

今回の内閣府のクレジットカード調査は、
ほとんどのメディアでは、約6割がクレジットカードを積極的に利用したくない、
という風に報道されていましたが、
きちんと中身を分析したところ、以下のことがわかりました。

  • クレジットカードのセキュリティを知らない人が約4割
  • インターネットを使わない人が約4割

たしかにこういう人であれば、
クレジットカードを利用したくない、利用する必要がない、
といった回答が多くなるのもわかります。

今回の調査結果を見て、クレ活管理人が確信したのは、
日本人はクレジットカードの知識が無い、ということと、
クレジットカード利用はインターネットでの買物との関わりが強い
ということです。

やはりインターネットでの買物が多くなると、
クレジットカードが無いとさすがに不便だと思います。
今回の調査では、インターネットで買物をしない人が意外と多かったので、
年齢層は高かった可能性があります。

まあ年齢についてはわかりませんが、
今後、政府がより安全にクレジットカードを使えるようにする予定なので、
良い結果になったと思います。

今後のクレジットカード業界は、クレ活管理人も本当に楽しみです。