こんにちは、クレ活管理人です。
今日は、「還元率」の意味を根本から変えてしまうかもしれない、
入会特典についての話です。
クレジットカードの還元率を重視する人には非常に衝撃的な内容になります。
クレジットカードの入会特典って、おまけのように思っている人もいるでしょう。
だとしたらそれは間違いです。
むしろ、人やカードによっては普通に貯まるポイントよりも、
はるかに重要なポイント源になったりします。
先日以下のページを作ったのですが、
「人気クレジットカードの初年度還元率を徹底比較!」
還元率に換算してみると、よくわかりました。
最近トップページに載せ始めた以下のグラフも、入会特典のすごさを語っています。
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オリコカードザポイントは還元率1%のクレジットカードですが、
初年度はずっと還元率2%以上になっていたりします。
このように入会特典は、
実はものすごく還元率に影響する要素なので、
今日は、いかに入会特典がすごいのか、見ていきたいと思います。
目次
入会特典が還元率に与える影響
入会特典が還元率に与える影響は非常に大きいです。
なんで影響が大きくなるのか、その理由を見ていくには、
還元率の出し方を分解していくとよくわかります。
(ちょっと数字が多くなります)
還元率の出し方
まず、還元率の出し方です。
例えば、1,000円につき1ポイントもらえるカードの還元率を出してみます。
1ポイント=5円とします。
上公式の「クレジットカード利用金額」は、50万円とします。
「もらえるポイントを円換算」は、
50万円使った時にもらえるポイントは500ポイントです。
500ポイントを円換算すると、2,500円になります。
つまり、2,500 ÷ 500,000 × 100 = 還元率0.5%、になります。
入会特典がある場合
次に入会特典がある場合を考えてみます。
先ほどの公式に入会特典を加えるとこうなります。
さきほどと同じ条件+入会特典が3,000円もらえるものとして計算してみます。
(1,000円につき1ポイント、1ポイント=5円、クレジットカード利用金額は50万円)
すると、(2,500 + 3,000) ÷ 500,000 × 100 = 還元率1.1%、になります。
なんと、元の還元率0.5%が倍以上の1.1%までアップしました。
入会特典が影響しやすい条件
入会特典が思った以上に還元率に影響するのがわかったと思いますが、
実は条件によって、この影響のしやすさが変わります。
先ほどの公式を見ると、その条件が見えてきます。
つまり、
- 入会特典が多いほど、還元率は上がる
- 元の還元率が低いほど、全体の還元率に影響しやすい
- クレジットカード利用金額が少ないほど、影響しやすい
ということです。
入会特典は人によって影響度合いが大きく変わる
なので、人によって入会特典の影響度は変わってきます。
例えば、1000円につき1ポイント、1ポイント=5円、
入会特典が3,000円のカードで、
Aさんは、10万円、Bさんは、100万円使ったとします。
すると、
Aさんの還元率は、3.1%
Bさんの還元率は、0.8%
になります。
これすごくないですか?
全然違いますよね。
こう考えると、高還元率カードという定義が全くもって変わります。
- カード1:還元率2%、入会特典0円
- カード2:還元率0.5%、入会特典3,000円
どっちのカードの還元率が高いか、と言われたら「カード1」に決まっています。
そう思いますよね?
しかし、さきほどのAさんBさんの例を思い出してみてください。
Aさんの還元率は、カード2と同じ条件で3.1%になったんです。
つまり、Aさんにとってはカード2の方が還元率が高くなるんです!
ただこれは、期間が長くなればなるほど、
入会特典の影響力も下がっていくので、
最終的には「カード1」の方が還元率は高くなるとは思います。
クレジットカードの利用期間が長くなるほど、入会特典の影響力は下がっていく
先ほどやった通り、入会特典はクレジットカードの利用金額が少ないほど影響します。
「クレジットカードの利用金額」というのをもう少し掘り下げます。
クレジットカードの利用金額というのは、今まで使った金額という意味になります。
つまり、「毎月のカード利用額 × 月数」ということです。
まあ当たり前のことですが、
クレジットカードを長く使うほど、その合計の利用金額は多くなります。
なので、クレジットカード利用期間が長くなれば、入会特典の影響力も下がる、
ということです。
実際に具体例として、オリコカードザポイントで見ていきます。
還元率1%、入会特典は最大の18000円として、
クレジットカード利用期間が長くなっていくと、
還元率がどうなるのか見ていきます。
クレジットカード利用期間 | 入会特典含めた還元率 月5万の場合 |
入会特典含めた還元率 月10万の場合 |
---|---|---|
1年(12ヶ月) | 2.92% | 2.21% |
2年(24ヶ月) | 1.96% | 1.6% |
3年(36ヶ月) | 1.64% | 1.4% |
4年(48ヶ月) | 1.48% | 1.3% |
5年(60ヶ月) | 1.38% | 1.24% |
6年(72ヶ月) | 1.32% | 1.2% |
7年(84ヶ月) | 1.27% | 1.17% |
8年(96ヶ月) | 1.24% | 1.15% |
9年(108ヶ月) | 1.21% | 1.13% |
10年(120ヶ月) | 1.19% | 1.12% |
100年(1200ヶ月) | 1.02% | 1.01% |
元の還元率が1%なので、
利用期間が長くなるほど、1%に収束していくのがわかると思います。
また、毎月のクレジットカード利用金額が多いほど、
1%に収束していく速度が早くなります。
つまり、入会特典はクレジットカードの初年度に最も強く影響し、
以降は段々とその影響力が弱くなっていく、ということです。
まとめ
入会特典が還元率に与える影響まとめます。
- 入会特典が多いほど、還元率は上がりやすい
- 元の還元率が低いほど、還元率は上がりやすい
- クレジットカード利用金額が少ないほど、還元率は上がりやすい
- クレジットカード利用期間が短いほど、還元率は上がりやすい
還元率を細かく計算するのが好きな人にとっては、
ものすごく興味深い内容だったと思います。
(そういう人はあまりいないと思いますが・・・(苦笑))
入会特典が還元率に与える影響、どうだったでしょうか?
思ったよりも影響が大きいというのがわかったと思います。
今日このページを書いていて、
クレ活でも考えをあらためる必要を感じました。
単純にスペック上の還元率だけで並べるのもどうかと思ったのです。
ただ、すべてのカードに対してこれをやるのは大変というのもあるので(汗)、
今後、入会特典を含めた「実質還元率」については、
別途考えてみたいと思います。
まあ、とにかく今日は、
入会特典は還元率への影響が意外と大きいということでした。
良いクレジットカードライフを。
クレ活管理人でした。